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親子関係を「衝突」から「共感」へと導く 第1回『旅と医療』プロジェクトを始動

2025-05-10

貴州旅情旅行社有限公司は、貴州省第二人民医院および貴州金三塔智能科技有限公司と共同で、中国全土初となる「旅と医療」の新モデル「旅で心を癒し、新たな境地を創造するストレス解消2日間ツアー」第一弾を始動させました!

 

2025426日から27日にかけ、貴州省初となる『旅と医療』プロジェクトを正式に発足させました。政府の呼びかける「精神衛生サービス推進年(2025-2027年)」に賛同し、一般市民の間でよくみられる心理問題や精神障害に対する科学的な理解の促進を図るとともに、親子間の信頼関係深化を図るため、貴州省第二人民病院臨床心理科の専門家チームが10組の家族と共に、趣と恩恵に満ちた自然の中で心を癒す旅を体験しました。


 


ストレス可視化プログラムで現状把握

個別カウンセリングで不安緩和


始めに、心理科の専門家たちが参加者にメンタルヘルスチェック診断を提供し、ストレスを可視化させました。要望のある個人には個別カウンセリングをさせ、安全で居心地の良い空間で心のモヤモヤを解消するサポートを行いました。このプロセスを通じ、参加者は自分自身の感情と向き合い、現状抱えている問題に対する解決の糸口を見出す機会を得たのです。

 

 

 

 

 

親子間の相互理解で帰属意識を高める 

心の新たな架け橋を共に築く


親子間のコミュニケーションの促進と衝突の解消を目的に、特別にデザインされた複数の心理拡張活動を実施しました。専門家チームが行動観察とガイドを継続的に行いながら、親子が共同で「バブルガム・チャレンジ」「トラストウォーク」「シンクロドラム」「お絵描き伝言ゲーム」などのインタラクティブな活動に参加しました。


 


 

 

中でも、「トラストウォーク」が注目を集めました。この活動は単なる試練ではなく、信頼と勇気の深層体験となるものです。親子が役割を交換し、片方が目隠しをし、もう片方が誘導する中で「障害物コース突破」ミッションに挑戦しました。参加者である子涵さんの母は「娘の指示で私は柱にぶつかった瞬間、これまでずっと子供の意思決定を代行して来たことに、ようやく気がついたのです。彼女の判断を信頼すべきです」と感慨深げに語り、子供からも「ママも私と同じように迷うのです」という感動の声が上がり、親子間の相互理解と共感が静かに深まる瞬間となりました。


 

 

コミュニケーションの壁を打ち破り 

子供の心を読み解く


続いて親子は二組に分かれ、それぞれグループ活動を行いました。心理専門家の指導のもと、子供たちは絵で自身の感情を表現しました——「私の感情は頭の中にあり、赤く怪獣の形をしているように思える」「私の感情はお腹の中にあって、黒い火山のようです」など、生き生きとした表現が親たちに子供の内面世界を直感的に伝えました。

 

 

 

一方、親たちは、最も解決したい親子問題を書き、ホワイトボードに掲示して交流しました。現場でのロールプレイを通じ、実際にケーススタディを体験し視聴することで子供の気持ちをより深く理解することができました。このプロセスは親が多角的な視点で問題と向き合い、子供との付き合い方を見直すだけでなく、お互いの理解を更に深化させました。心理専門家は日常生活において、親たちが子供により多くの愛情に満たされるよう寄り添い、コミュニケーションの突破口を見つけるようアドバイスしました。

 

 

 

感情の解放を受け入れ 

感情の主となる


自然の中を散策するとき、心理専門家チームがマインドフルウォーキングや適切な感情解放技法などの感情コントロールスキルを体系的に授けました。「宿題の先延ばし」「授業中での集中力散漫」など典型的なケースを題材に、保護者向けに「観察→感知→ニーズ→リクエスト」の4ステップからなる表現法を教えました。親子で合同参加した家族は実践を通じて、ネガティブな感情を手放し、ポジティブな記憶を心に留めるという課題をやり遂げ、情動的共感の最終章を締めくくりました。

万先生は、感情コントロールは調和のとれた親子関係を構築する鍵であると指摘しました。「感情を受け入れ、表現することを学んでこそ、私たちは感情に支配されるのではなく、感情の主となることができます」と語りました。

 

 

温泉・美食で癒し 

共に心身のリフレッシュをはかる


最後に、親子は一日の疲れを天然温泉で癒し、手作りの料理を食べて楽しみました。そのほか、臨床心理科の専門家たちが特別にあつらえた睡眠用アロマスティックも配布され、参加者の心身発達におけるニーズを全面的にサポートしました。

 

 

 

参加者の李珊珊さんはイベント終了後、「今回の旅はとても有意義といえるものでした。私の認識を変えただけでなく、思考も再構築され、私を自我消耗から脱却させ、自主的な思考で現状を変えることを試みようという気になりました」と話しました。

王博文さんも「母と一緒にイベントに参加して、今までにないリラックスを感じました。私は多くの新しい仲間と知り合い、思い切って大声で叫ぶことでストレスを発散する方法を学び、非常に価値のある経験でした」と語りました。

 

実りある成果 

調和のとれた家庭を築く


親子心理拡張ゲーム・叫びによるストレス発散・温泉美食療法など多様なプログラムを通じ、今回のプロジェクトは親子間の相互傾聴力を養成するとともに、信頼関係と精神的つながりにおいて著しい深化を促しました。参加家族全員から高い評価が得られ、調和のとれた家庭を構築するための強固な基盤を築きました。

1回『旅と医療』プロジェクトの成功は貴州省がメンタルヘルス教育と家庭関係構築推進における重要な一歩を踏み出したことを意味します。今後は学校・地域社会へ展開範囲を拡大し、より多くの家庭と人々に恩恵をもたらすとともに、健全で幸福な社会環境の共創を目指します。