畢節市

織金洞

2018-06-03


ジオパーク織金洞は、貴州省西部・織金県城の北東に位置する官寨郷に広がり、総面積は307㎢に及びます。そのうち織金洞風景区は285㎢を占め、織金洞中心観光区、東風湖峡谷観光区、一線三槽観光区、碧雲湖観光区の四つの区域から構成されています。さらに、面積22㎢を有する織金古城も独立した景勝地として存在しています。


織金洞は堆積岩層の浸食によって形成された大規模な鍾乳洞であり、洞窟内では石灰岩が溶食と沈殿を繰り返すことで、多様かつ壮大な造形が生み出されています。洞内は幅約12.1mから最大173m、高さ50~150mに達し、総面積は約70,000㎡に及びます。現在は七つの大空間が一般公開されており、112に及ぶ景観・奇石を鑑賞することができます。


内部には「銀雨樹」「塔松」「曲がり石」「穴罐」「鶏血石」など、世界的にも稀少な石筍・石柱・鉱物生成物が存在し、その独創的な形態美と学術的価値から「地下芸術の宝庫」「唯一無二のカルスト博物館」と称されています。


織金洞はその規模、生成物の多様性、色彩の豊かさにおいて世界屈指のカルスト洞窟と高く評価されており、地質学的研究のみならず観光資源としても極めて重要な位置を占めています。



補筆・再構成:大橋 直人


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