黔東南州

郎徳上寨

2018-06-04

 国家級重要文化財に指定されている郎徳上寨は凱里市から27km離れた苗嶺山脈の主峰である雷公山の麓にある丹江河の隣に位置しています。苗族は1855年に清朝廷に対して反乱を起こしましたが失敗に終わり、根拠地に身を潜めました。郎徳上寨は当時、苗族の将校であった楊大六の根拠地であったため、清軍は遠征して18年を経てやっとそれを鎮圧しました。今日に至るまで村に住む500人以上の者が陳と呉という姓を名乗っており、村には「楊大六文物博物館」が建てられています。1985年に郎徳上寨は対外開放され、1997年に中国文化部から「中国民間芸術の郷」と命名され、2001年には「中国重要文化財」に指定されました。朗徳上寨では苗族独自の歌舞や精巧で美しい銀細工、それに高床式の吊脚楼などを見ることができます。村民たちは国内国外問わず訪れた旅行者に対し、伝統の民族儀礼にならって温かく歓迎してくれることでしょう。