黔東南州

雷公山自然保護区

2018-06-04

雷公山は海抜2,179mに位置する苗嶺山脈の主峰で、総面積47,333ヘクタールを誇ります。苗語では「雷公が住む場所」と呼ばれ、苗族文化の中心であると同時に、聖地としても広く知られています。山域一帯は樹木がうっそうと繁茂し、多種多様な野生動物が生息しており、神秘的な雰囲気に包まれています。


とりわけ、台湾杉や高山ホトトギス、麝香ジカなど、希少な動植物が生育・生息している点は特筆すべきです。この豊かな自然環境を守るため、1982年に雷公山自然保護区が設立され、2001年には国家級自然保護区として正式に登録されました。


雷公山は、苗族の精神文化を象徴するとともに、生物多様性の宝庫としても重要な価値を有しているといえるでしょう。



補筆・再構成:大橋 直人