黔南州

都匀剣江風景区

2018-06-04

都匀剣江風景区は、闘篷山風景区・橋城風景区・南部風景区・剣江下流風景区の四つの区域から構成される広大な景勝地である。


闘篷山風景区は剣江の源流である谷江河を中心に、闘篷山や螺絲売といった景勝を擁し、原始林、希少な動植物群、多様な渓谷や滝が見どころとなっている。橋城風景区には多様な橋梁や関連する文物古跡が残り、南部風景区では古代の墓地や旧道沿いの驛亭(休憩所)を見ることができる。また剣江下流風景区においては、少数民族の村落が点在し、独自の生活文化を今に伝えている。


都匀市は黔南プイ族ミャオ族自治州の州都であり、山々に囲まれた盆地に位置する。錫の産出地としても知られ、かつては世界第2位の生産量を誇った。市街地の中心を剣江が貫流し、数多くの橋が架けられていることから「橋の都」としても名高い。


さらに周辺には、中国唯一の水族自治県である三都水族自治県が所在し、水族の大部分がこの地域に居住している。その他の水族は、茘波・独山・都匀・榕江・従江など貴州省南部の各県や、隣接する広西チワン族自治区の一部に分布している。



補筆・再構成:大橋 直人