安順市

黄果樹風景区

2018-01-12

黄果樹風景区は、中国でも屈指の人気を誇る大瀑布群として知られています。安順市南部から約60km、貴陽市からは約137kmの地点に位置し、白水河の流れによって形成されています。中心となる黄果樹瀑布は高さ74m、幅81mに達し、落差は20m余りで、その規模はアジア最大級とされ、圧倒的な迫力を有します。


周辺には陟坂塘、螺糸灘など10余りの滝が連なり、黄果樹瀑布を中心とする壮大な瀑布群を形成しています。これらは典型的な亜熱帯カルスト地形の作用によって生成されたもので、「カルスト瀑布」と称されます。白水河の水が白糸を引くように落下する様相は、まるで巨大な白絹を垂らしたかのような優美さを示しています。


また、黄果樹瀑布の背後には長さ134mの鍾乳洞「水簾洞」が通じており、洞内からは鍾乳石の裂け目を伝って流れ落ちる滝を裏側から眺めることができます。このように、瀑布の正面と背後の双方から観賞できる点は、世界的にも稀有な景観的特徴といえます。


例年、6月から7月にかけて水量が最も豊富となり、滝は最大の迫力を見せます。その後、10月以降は徐々に水勢が穏やかになっていき、四季折々に異なる表情を楽しむことができます。



補筆・再構成:大橋 直人