貴州飲食

ドクダミ

2020-07-06

翻訳:趙 林飛

修正:須崎 孝子

監修:姚 武強


 魚生臭い草(ドクダミ)(英語名:houttuynia cordata Thunb.)は中国の薬局方に書かれている薬草で、長さ30~50センチの草本植物です。特殊なにおいがあり、味が辛く、薬の性質が冷たいです。ドクダミの効能については、高血圧の予防、動脈硬化の予防、血糖値を下げ、糖尿病の予防などがあります。貴州省の方言は「折耳根」と言います。


 その薬理作用は主に:


 1、抗菌:近代的な研究により、その特殊なにおいは主にドクダミの揮発性の一種であるドクダミ素(癸酰乙醛:decanoyl acetaldehyde)と呼ばれる有効成分がわかりました。ドクダミ素(癸酰乙醛:decanoyl acetaldehyde)はドクダミの主な抗菌成分で、黄色ブドウ球菌をはじめ、多くの細菌に対する殺菌作用があります。

 2、利尿:ドクダミに含まれるフラボノイドが利尿の改善に役立ちます。


 3、消炎:臨床実践により、胃壁のただれや傷を治すといった炎症を抑制する効果があります。また、細菌感染などにより副鼻腔の粘膜が炎症を起こす副鼻腔炎や、アトピー性皮膚炎、肺炎、気管支炎にも効果があると証明されています。


 4、免疫力を強化する:ドクダミはさらに免疫機能を強めて、毛細血管強化作用・血液をサラサラにする効果があります。ドクダミはドクダミ素(癸酰乙醛:decanoyl acetaldehyde)などの抗菌成分を含んでいますので、黄色ブドウ球菌をはじめ、多くの細菌に対する殺菌作用があり、人体の免疫力を高めることができます。


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物語:


 昔、貧乏な村で、不孝な夫婦が目を奪われた母をよく虐待したと伝えられていました。ある時、彼らの母が重い病気を患って、この夫婦は母の病気を治療したないばかりか、お年寄りを責めていました。隣の人は彼らの母を見ていてかわいそうでした。そこで、病気が長引いている母に魚を食べさせましたが、夫婦はお年寄りに内緒で魚を全部食べてしまいました。息子は隣の人が再び母を見舞いに来るを恐れて、自分のしたことが発見されました、山の斜面で「魚生臭い草」を採り、魚のスープと言って、母を騙して飲ませました。善良な母はそれを信じて、何杯も飲みましたが、病気が奇跡的に治りました。その後、このことが伝わられました。みんなは不孝な夫婦を非難すると同じように、この山菜の薬用価値も分かりました。そしてこの山菜を「魚生臭い草」と呼んでいました。


 魚生臭い草は地域によって食べ方が違います。貴州では、主に:1、魚生臭い草(ドクダミ)をきれいに洗って、小口切りにして調味料を加えて食べます。2、べーコンと一緒に炒めます。3、 他の調味料と混ぜてソースを作ります。