貴州飲食

恋愛豆腐果

2020-05-11

翻訳:趙 林飛

修正:須崎 孝子

監修:姚 武強


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 「恋愛豆腐果」は有名な特色ある軽食として、貴陽市の町の至る所に見られて、貴州料理に属します。恋愛豆腐というのは愛情の意味がある豆腐のスライスです。すなわち、長方形に切った小さな豆腐を適量のアルカリ性水を発酵させて、鉄で作ったグリルに載せて焼き、それから調味料を焼いた豆腐の中に入れます。その主な食材は長方形に切った小さな豆腐のスライスです。作る時に、鉄で作ったグリルに食用油を塗って、鉄で作ったグリルの下に専用の炭のかすを燃料にして、豆腐のスライスを鉄で作ったグリルの上においてひっきりなしにひっくり返して、豆腐の両面が黄色くなるまで焼きます。食べる時に、薄い竹の切れで豆腐を横から切り、それから、唐辛子、魚生臭い草(ドクダミ)、「木姜子油」(英語名:oil of litsea cubeba,oil of mountain spicy-tree fruit)、苦味があるニンニク(野生のネギ)、ニンニクのすりつぶしたもの、しょうがの粒、醤油、酢、味の素などの調味料に入れて、熱いうちに食べて、塩味と辛味がちょうどいい加減にして、とてもおいしいです。料理の色が黄色くて、味が辛くて、見ると食欲をそそります。その特徴は外がカリカリになって、中の方が柔らかくて、塩味と辛味が適当で、きわめて香ばしいです。しかも、値段が安くて、持ち運びが便利で、時間を節約することできるので、貴州で大衆の好きな軽食になりました。貴陽では、恋爱豆腐を経営するお店が至る所にあり、どこでも味わうことができます。


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 焼き豆腐は軽食として全国の他のところでも見られますが、「恋愛豆腐果」と呼んでいるのは全国で貴陽だけです。この名前の由来は諸説ありますが、最も広く伝えられているのは抗日戦争の時期で、当時国民党政府が西に重慶に移転し、貴陽市は日本軍隊の空爆の重要な目標となりました。貴陽市が空襲を受けた後、警報が頻発して、一日に何回もありました。郊外にある東山と彭家橋の辺りは、空襲を避けられる場所となっていた。


 彭家橋の辺りに住んでいる張華豊夫婦は、野菜畑に数軒の茅葺きの家を建てて、焼き豆腐果の場所として、ここで焼いた豆腐果を他のところに持って行って屋台を並べて売ったり、街に沿って売りに行ったりしました。空襲が始まってから、これらの茅葺きの家は人々が空襲を避ける場所となり、人が多くて、とても賑やかでした。張華豊夫婦は空襲で街に出かけて商売をしませんでした。彼らは警報を避ける人のお腹が空きますが、家に帰って食事もできないことを発見しました。そこで、このいくつかの茅葺きの家を店舗にして、警報を避ける人に焼き豆腐を販売しました。焼き豆腐は作り方が簡単で時間を節約する、食べやすいし、値段も安いし、お腹を満たすことできるので、よく売れました。一般的に、人々はお腹が空きましたから、焼き豆腐を食べました。食べ終わったらすぐ出発しましたしかし、熱愛中の若い男女は、ここで豆腐を買って、唐辛子の水をつけながらゆっくり食べて、雑談して長くいられました。また、青年たちもここで集集まり、恋を恋愛することを始めました。彼らは空襲の脅威を忘れてしまったようで、張家の店舗を愛の場として扱っていました。そうすると、もっとロマンチックな感じがして、当時の世間の美談になりました。月日の経つうちに、焼き豆腐を食べるのは恋愛のためと言われていましたので、張華豊夫婦は焼き豆腐を「恋愛豆腐果」と改名しました。このロマンチックな行為は全貴陽の若者に影響を与えて、彼らは次々と試食に来ました。戦争が終わった後に、恋愛豆腐果を食べる人は依然として増える一方で、彼らはそのようなロマンチックな行動をしたことがないですが、おいしい食べ物を十分に味わってきました。


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 時間が経つにつれて、「恋愛豆腐果」はゆっくりと貴陽の1種として有名な軽食になって、地元人の好感を深く受けられるだけではなくて、外来者にも好かれていますこのように簡単な食材で作った軽食は貴陽人のロマンチックな生活の息吹きが立ちこめています

 豆腐は食用価値もあり、薬用価値もある食品として、健康を維持する効果があります。豆腐を原料に作られた「恋爱豆腐果」には貴陽市の味が含まれています。その中から豆腐の美味しさだけではなく、貴陽人の快適な生活態度を味わうことができます。


 「恋愛豆腐果」の作り方:

 原料:豆腐とドクダミ。

 調味料: 唐辛子、魚生臭い草(ドクダミ)、「木姜子油」(英語名:oil of litsea cubeba,oil of mountain spicy-tree fruit)、苦味があるニンニク(野生のネギ)、ニンニクのすりつぶしたもの、しょうがの粒、醤油、酢、味の素など。

 作り方:

 1、豆腐を幅5センチ、長さ7センチ、厚さ3センチの四角形に切り、アルカリ性水で浸して竹かごに入れます。

 2豆腐を湿布で覆う12時間以上発酵させます。豆腐を発酵させ時間は長すぎてはいけない、手で触ると粘りが感じられます。 

 3ドクダミ、苦味があるニンニク(野生のネギ)を刻む後で、碗の中に入れます。それから、唐辛子、「木姜子油」(英語名:oil of litsea cubeba,oil of mountain spicy-tree fruit)、ニンニクのすりつぶしたもの、ショウガの粒、しょう油、酢、味の素などを入れて調味料になっています。

 4発酵した豆腐を鉄で作ったグリルにこんがりと焼きます。

 5竹の切れで豆腐を横から切り、混ぜた調味料をすくって作ります。


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 豆腐は食用価値があり、薬用価値がある食品として、免疫力を高めたり、代謝を上げたり、血行を促進するなどの効果もあり、非常に素晴らしい栄養成分だと言えるでしょう。一般的には、100グラムの豆腐の中に140ミリグラムから160ミリグラムのカルシウムが含まれています。また、豆腐は植物食品としてタンパク質が高い食べ物です。この料理は調味料が大切ですから、簡単に変えないでください。魚生臭い草(ドクダミ)と「木姜子油」(英語名:oil of litsea cubeba,oil of mountain spicy-tree fruit)は代用できない、地元の苦味があるニンニク(野生のネギ)を入れたらもっと美味しいです。